アユのグリセリン浸透法を利用した標本の作り方!一般家庭で作ってみた。

スポンサーリンク
生き物

ブログランキング・にほんブログ村へポチっと応援お願いします

グリセリン浸透法を用いたグリセリン標本、色彩保存標本、剥製の手法をミックスした、一般家庭でできるオリジナル標本。

本日は前回、カジカというお魚を用いて色彩を保存したまま、一般家庭で購入できる薬品のみを使い、標本を作るというコンセプトで作成した第二弾、アユ編になります!

前回の記事をまだ見ていない方はこちらから記事へ飛ぶことができます。

スポンサーリンク

アユという魚について

さて、まずは例に倣って今回標本作成に使用したアユという魚について簡単に説明していきます。

アユとは知っての通り、漢字では鮎と書き、条鰭綱キュウリウオ目キュウリウオ科アユ属に属しています。キュウリウオ目、というと変な名前に聞こえますが、アユの他にししゃもやワカサギ、シラウオなどが同じ目に分類されているようです。

日本固有の種と思われがちですが、その分布は日本を中心に朝鮮やベトナムなど、東アジアに広く分布しています。

日本では主にアユの友釣りという釣り方が主流で、おとりとするアユに縄張りへ侵入させ、攻撃してきたアユを針で引っ掛けるという伝統的な釣り方です。

その味は皆さんも一度は食べたことがあるとは思いますが、アユの塩焼きなどにするととても美味である。

スポンサーリンク

標本について

さて、それでは今回作成する標本について簡単に説明していきます。

冒頭でも言ったように今回作成するのは、色彩を保存しつつ、一般家庭で入手できるもののみで、剥製チックな仕上がりにすることを目的とした、オリジナル標本です。

しかし標本と言う言葉は実際に学術的に価値のあるものを指す言葉なので、今回作る物は厳密には標本と呼んでいいものかはわかりません。

今回作成にあたって参考にした標本の手法は、色彩保存、グリセリン浸透法、剥製などです。

色彩保存標本とは

ざっくり言うとグリセリン浸透法を用いて、魚などの色をそのまま残した標本を作ろう、という手法になります。

基本的に魚の標本はホルマリン標本が用いられているのですが、この手法だと次第に色が抜け落ちていき、生存当時の色がわからなくなってしまいます。

この色の抜け落ちが起こらないようにグリセリン浸透法という手法を使います。

簡単に説明すると、魚の体内で腐る原因となるものは、主に血や体液などの水分です。

これを取り除くために、グリセリンに漬けこむと、高濃度のグリセリンが魚の体内に浸透していき、水分と置換されます。

この手順を繰り返していくことで極力、体内の水分をグリセリンに置換していき、グリセリンに浸して保存します。

今回作る標本について

今回作る標本は、この色彩保存標本を実際に触ったりできるように、そして少ないコスト、一般家庭で購入できる薬品のみで作ろうというものです。

それではさっそく作成手順に入っていきましょう。

スポンサーリンク

作成手順

さて、ここからは具体的な作成手順について話していきます。

用意するもの

  • 標本にする魚(アユ)
  • グリセリン
  • 容器
  • 綿
  • 裁縫道具
  • 乾燥場所
  • フルーツナイフ

こんなところですね。それでは1つずつ説明していきます。

標本にする魚(アユ)

これがないと始まりませんね。

前回はカジカという40cmほどの海の魚を使用したので今回は少し小さめの川のお魚を使用しようと思い、アユにしました。

サイズとしては20cmほどですのでちょうどいいかと思います。

グリセリン

今回使用する唯一の薬品です。

一般家庭で作ってみた!ということなので薬局やネットで普通に買えます。

量としては使用する魚が完全に漬かるくらいの量が必要になります。

容器

お次はグリセリンを浸透させるための容器です。百均などで買えるプラ容器でいいでしょう。

裁縫道具

お腹を閉じるために使用します。

あんまり細い糸を用意してしまうとすぐに身が切れてしまうので、普通くらいの細さがいいでしょう。

色は目立たない方がベター。

乾燥場所

グリセリンに漬けた魚を乾燥させる場所です。

前回と同じく、百均のプラスチックのバットにバーベキュー用の網を組み合わせたものを使用します。

フルーツナイフ

こちらは、今回使った魚が小さかったので、肉を取るときに包丁代わりに使用しました。百均で買えます。

実際に作っていこう

大まかな手順を説明していきます。

1.頭、皮、骨を残し、できる限り内臓と肉を取る。

2.グリセリンに漬けて水と置換する。

3.乾燥させて綿を詰め、縫う。

大体こんな感じです。それでは見ていきましょう。

今回の主役、アユさんです。

スーパーで4尾セットで売っていたので購入してきました。

前回のカジカでは骨もすべて取ってしまっていたのですが、そのせいで身体がふにゃふにゃになっていたので、今回は骨をすべて残した状態で作っていきます。

ちなみにほかにも牡蠣とホヤも購入しました。これらの標本のお話はまた別の機会にしていきます。

それでは、さばいていくっ!!

…はい。

今回は骨も残していくので、あばら骨、背骨、中骨ひとつ失うわけにはいきません。

ですので普通のさばき方とはちょっと違った方法でさばいていきます。

まずは普通に腹を割き、内臓を取り除いていきます。

綺麗に洗った後、ここから皮の内側ギリギリを攻めていきます。

下の画像のようになります。

あばら骨をすべて残すので、あばら骨の肉が残った状態、皮の内側ギリギリで皮が破れない程度です。

ちょっとわかりにくいですが、片側の皮についている肉をすべて除去しました。

さらには中骨より上側についている背骨側の肉もすべて除去しました。

こうすることで中骨を残すことができます。

あばら骨にはまだ肉がついているのでこちらも取り除いていきます。

あばら骨についた肉はナイフで取ると骨ごと取れてしまうので、骨が取れてしまわないよう細心の注意を払いながら爪や指ですき取っていきます。

全ての肉を取り終えたらこんな感じになりました。

皮のギリギリを攻めすぎたせいで薄皮のみになってしまったところがちらほら…

上から見るとこんな感じになりました。

今回標本用に使用したのは2尾、残りの2尾は…

内臓を取り除き、水気を取ったのち、串を刺し、塩を振りグリルへ投入!!

塩焼きにしておいしくいただきました(^▽^)/

さて、それではグリセリンに漬けていきます。

今回は前回と違い、魚自体が小さいので、グリセリンに漬ける時間を5日ほどと短く設定しました。

魚が小さいのでそこまで日数をかけなくてもグリセリンが浸透するため、そして長期間漬けることによる脱色を防ぐために試験的に5日間としました。

漬け終わったものがこちらです。

漬ける前と比べて若干色が鮮やかになったかなという印象です。

それを乾燥させたのち、綿を詰めて閉じていきます。

今回はふにゃふにゃにならないように骨をすべて残したので、あばら骨の内側にはティッシュを丸めて詰めていき、その外側に綿を詰めていこうと思います。

綿の量は調整します…

それではこれを縫って閉じていきます。

今回は白い糸を使用しました。縫う際のポイントとしてはグリセリンに漬けていることもあり、身が非常に柔らかくなってしまっているので、簡単に切れてしまいます。

ですので糸を通す場所はなるべくウロコのあるところを狙い、周りのウロコをはがさないようにします。

こうすることで横に引き裂く力に何とか耐え、縫っていくことができます。

そして縫い終わったものがこちらです。

白い糸を使用したのであまり目立っていません。

胸ビレが閉じてしまい、見た目が悲しいことになっていたので、脇のところに糸を引っ掛けて、頭側に引っ張るような形で開くように固定しました。

かなり見にくいのですが、胸ビレを開くために引っ掛けた糸は両側の鼻の穴を通し、穴から外に出た糸は鼻の皮膚1枚の下を通すことで見た目に出ないように施しました。

上の2枚目の写真の口の中に少し糸が見えると思います。

そして完成したのがこちら!

もちろん今回も手はグリセリンまみれになりましたが、何とか完成!

スポンサーリンク

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は二回目の作成と言うこともあり、なかなかスムーズに作ることができました。

前回と違う点は骨をすべて残したこと。これのおかげで狙い通り、魚体があまりふにゃふにゃせず、いい感じの形を保てております。

また、ほかの変更点と言えば、胸ビレの見栄えを少し良くしたこと。

こちらは糸を胸ビレの付け根に引っ掛けて、鼻を通して胸ビレを開くという方法を取ったのですが、こちらもうまくいきました。

淡水魚と海水魚の違いはこれと言って感じず…といったところですかね。

さて、今回はこのくらいで終了します。

次回は魚を離れて牡蠣やホヤに挑戦していくので、もし興味を持っていただけたのならまた見に来てくださいね。

ちなみに一般家庭で道具は揃うので、やってみるのもありです!!

それでは!

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

コメント