魚のグリセリン標本の作り方、保存方法、現在の状態。

生き物
この記事は約5分で読めます。

こんにちは、テトラです。

本日は、以前当ブログで紹介した魚のグリセリン標本の現在の状況を紹介していきます。

以前の記事のリンクはこちらに貼っておきます。

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今までの標本の簡単な説明

まずは以前の3本の記事で紹介したグリセリン標本について簡単に紹介していきます。

まず、当ブログで行っているグリセリン標本の作製方法は、魚の頭と皮だけを残しグリセリンに漬けこみます。その後洗浄し、乾燥させたものの中に綿を詰めるという方法です。

この方法では、体内の水分をグリセリンに置換し、保存する方法で色が抜け落ちることなく、実際に触ることのできる標本を作製しようというものです。

正しい作製方法や保存法が確立していないため、完全に手探りの状態であることはご理解ください。

それではさっそくそれぞれの標本の現在の保存状況をご紹介していきます。

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カジカのグリセリン標本の現状

このカジカの標本は私がこの手法で最初に作成した標本であり、現在は残念ながら処分してしまっています。

原因としては頭と皮のみに処理したカジカの皮の部分が破れてしまったためであり、これはグリセリンの影響による劣化と詰め物として使用した綿の内側からの圧力によるものだと考えられます。

カジカという魚は鱗が細かく、作成する過程でそのほとんどが取れてしまい、また皮の部分に関しても作成後、すでに色が少し落ちてしまっていたことから皮の強度が大変落ちやすい種類であると言えるでしょう。

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アユのグリセリン標本の現状

次にアユのグリセリン標本ですが、10か月程経過した現在でもまだ、当初の形で保存することに成功しています。

作成過程はカジカとほぼ同じですが、アユの標本は色が抜け落ちず、むしろ色がはっきりとして、詰め物の内側からの圧力に負けることもなく、きれいな形を保っております。

前のカジカの標本と比べると、考えられる相違点はアユの方が鱗がしっかりと残っており、皮がカジカより分厚く強度があるということ、詰め物の量が適切であったこと、さらにはそれぞれの記事で説明していますが、カジカをグリセリンに漬けておく期間が少し長かったため、皮の強度が置いてしまった可能性などがあげられます。

ですが、こちらのアユの標本は色を保存したまま、実際に触ることのできる標本と言うコンセプトとしてはおおむね成功であったと言えるでしょう。

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牡蠣のグリセリン標本の現状

最後に牡蠣の標本について、こちらは上記の二種とは打って変わって身の部分を標本にしなければなりません。

ですが、あまり肉の部分が多いと腐ってしまう可能性が高くなります。

詳しい方法は記事内で説明しているのですが、今回は火を軽く通した後、薄くスライスをしてグリセリンに漬けるという手法を取りました。

これに関しては大失敗、こちらも現在処分してしまっています。

どうなってしまったかと言うと、第一に火を通したことで身が収縮してしまい、元の大きさより大分小さくなってしまいました。

しかし、火を通さなければ身をうまくスライスすることができず、崩れて標本にすることすらできません。

この問題は火を通す過程で収縮しない方法を考える、又は火を通さない方法を考える必要がありそうです。

次にこれが一番大きな問題なのですが、牡蠣の元々のクリーム色が、日が経つにつれドス黒く変色してしまいました。

ドス黒く変色してしまっては当初の目的の色を残すという項目がダメになってしまうので、こちらも何か解決策を考えなくてはなりません。

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各標本の改善点

さて、これが各標本の現状です。

まあこんなもんでしょう。むしろアユがうまくいっている辺り万々歳かもしれません。

そんな一発で何もかもうまくいってたらつまらないですし、上場な結果。

さて、改善点を考えていきましょう。

まず全体の改善点としてグリセリンに漬けた後、標本に付着したグリセリンを除去しきることができず、触るたび手にグリセリンがついてしまうこと、そして作成過程の関係上、実際の質感を再現することが難しいことでした。

これらの点はそれぞれ、グリセリンに漬けた後の洗浄を念入りに行うこと、そして詰め物に関しては木の棒等で骨格を再現、綿以外の素材を使用することで改善することができそうです。

カジカ系の魚の標本の改善点

今回私が行った3つの標本の中でカジカのような、皮が薄くもろいような魚を標本にする際、皮の脱色や強度の低下を防ぐため、グリセリンに漬けておく時間を短めに設定する、詰め物の綿の量を圧力があまりかからないように調節する、又は別の素材に変更する、腹部の縫い付けを糸ではなく接着剤等の皮へ負担がかからないものを使用する、等の対策が出来そうです。

アユ系の魚の標本の改善点

アユ系の皮のしっかりしている魚に関しては大方成功しましたが、腹部の縫い付け部分にもう少し改善の余地があります。腹部を閉じる手法が糸と針を使用した方法ですと見た目も悪く、強度的にも心配ですのでこちらも接着剤等を使用する方法が安全でしょう。

また、アユの標本を数日展示したところ、顎の部分を動かす子供が多く、その結果顎が外れたようになってしまいました。触ることのできる標本と言うコンセプトとしては改善が必要です。

牡蠣系の標本の改善点

牡蠣系に関しては大失敗に終わってしまいましたが、展示中に聞いた話ですと、防腐剤等を使用すると、成功する可能性がありそうです。

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今後の標本作成について

現在はこれで以上となります。

また、今後もこれらの改善点を考慮した上で新たに作成していく予定ですが、すぐにとはいかないのでまた更新した際、見に来ていただけると嬉しいです。

本日はこれで以上です。

コメント

  1. まー より:

    テトラさんこんばんは!
    以前コメントを残した者です。

    記事として経過を残して頂けているようで驚きました!
    なぜか私も嬉しいです(笑)

    私がこちらの記事を参考に試したモノも、色落ちはしたものの、グリセリンとの置換が出来たようで、腐敗せず形は保っています。
    失敗してもいいや、くらいの気持ちでしてますので、ここまで出来たことを感謝しています。

    個人的な呟き程度ですが、でTwitterにあげました。念の為リンクは貼らせて頂いています。何か問題があればご指摘ください。
    また面白い取り組みを のんびりと楽しみにしてまーす。
    https://twitter.com/nekodemari89/status/1247157007653601284?s=21


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